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2012年7月12日 (木)

教育とは何か?・・・・・・。

最近また”いじめ問題”がニュースで大きくクローズアップされてきた。非常に惨い話で、滋賀県の市立中学でいじめによる自殺が発生したのである。中学生と言えば無限の可能性を秘めた若者である。何とも言葉にならない。

この問題で学校側や市教委と行政側で意見が大きく対立している。自殺といじめの因果関係を論争しているのである。行政側はいじめが自殺に大きく関与していると市長自ら言っているが市教委はそれを否定しているのである。
この市教委には大きな疑問を感じる市民も多いはずである。

教育の第一線のはずの学校や市教委は教育を何と思っているのだろうか?
先日NHKのラジオ深夜便で日本の教育第一人者である大田 尭先生が教育についての話をされていたが心から感動した。
93歳の高齢にかかわらずそのしっかりした教育理念には深く感動すると同時に人としての尊敬を改めて感じた。

彼は教育をアートであると表現した。
つまり、教育は芸術と同じであり教師や親はアーティストそのものであると言っている。
したがってアーティストによって作品は大きく左右される。
当然アーティストにとっても使う素材は作品に大きな影響を与える。素材とは教育される側の子供である。

言い換えるとアーティストである教師と、素材である子供は互いに共鳴しあってはじめて良い作品ができるのである。
太田先生は、教師や親は教育を決して上から目線で”何々しなさい”とか”こーやりなさい”とか命令するものではないと言はれている。命令した途端に共鳴の関係は壊れるからである。

親や教師と子供は全く別の固体であり当然その遺伝子は異なる。遺伝子が異なれば個性や感性も違って当たり前なのである。
それを頭が固まってしまっている教師や親が自分の感性だけで”命令教育”するところに大きな問題が潜んでいることに気がつかなければならない。

教育は”命を教えること”であり”生命の存続と尊さ”を共に考える事から始まるのである。
赤ちゃんはその遺伝子で母親の乳首を吸って生きることを覚え、泣くことによって飢えをしのぎ生き続けられることを覚える。まさに生きる原点、教育の原点なのである。

教師や親は子供に命令するのではなくて共に考えるための”ヒント”を生きてきた経験から与えるのである。つまり子供に選択させる余地を残すことが共鳴する条件と言えるのである。先生は”このように考えるがどうでしょうか?”とか選択肢を与えながら子供自身が考えられる余地を残す事が重要である。

長い年月を生きてきた親や教師はその中で当然一番重要な命の尊さと生きる重要性を子供たちに説く事を決して忘れてはならない。

受験勉強だけに熱中する親や教師の姿勢、あるいは全く教育とはかけ離れた無責任な放任主義が今日の教育の歪とも言えるのである。

子供の行動や思想は親や教師、地域社会と言った最も身近な環境から非常に影響を受けやすいのは当然である。動物の本能は生き続ける事であり、それを経験で学んでいく。
子供は生まれた瞬間からこの経験を積み重ねて行く訳で、常に未経験の事象と遭遇していることになる。

この未経験の事象に遭遇した時に正しい判断ができる様にすることがまさに教育の基本と言えるのである。

子供の行動や発言からその子供の置かれている心理状態や環境が予測できるのは当然である。従って親や教師あるいは地域社会はその事に耳を傾け目を向けることが教育する側の最も重要な責任なのである。
昨今、この”耳を傾け、目を向ける”と言う事が、親も教師も地域社会も全く欠如しているように感じるのは私だけではないと思う。

子供は成長の過程で親へはもちろん教師や地域社会へ必ずシグナルを発する。このシグナルはその子供からの重要なメッセージである。このメッセージを決して見落としてはならない。メッセージは言葉とは限らない。言葉の表現が未発達な子供は態度や行動、表情などあらゆる方法で表すものである。そのメッセージを見落としたらもはや教育は出来ない。酷かも知れないが見落としは親や教師をはじめ教育する側の責任そのものなのである。
言い換えると子供と共鳴しあう教育が出来ていない事になる。
アートで表現するなら、真っ白なキャンパスに乾いて中途半端にしか色がつかない絵の具で絵を描いているようなものである。
これでは到底、良い作品どころか絵など出来るわけが無い。

子供からのシグナルを見落とすばかりでなく、そのような事態から目を背けたり、見て見ぬ振りをしたりする事、また改善のアクションを起こさない事はもはや教育を放棄しているに等しい。
教育は生きることでありそこから全てが始まるのである。
太田先生が仰られる様に教育とはまさにアートそのものだとつくづく思う。

   

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